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​教授挨拶

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2023年9月1日付けで鹿児島大学医学部医歯学総合研究科乳腺甲状腺外科学教室の教授を拝命しました中条哲浩です。ホームページをご覧頂きまして誠にありがとうございます。

今回の改変で、鹿児島大学医学部外科学教室は 心臓血管外科学、呼吸器外科学、消化器外科学、小児外科学、乳腺甲状腺外科学の5つの研究分野で構成されることになりました。乳腺甲状腺外科学分野では、乳癌・甲状腺癌を中心とした乳腺、甲状腺、副甲状腺の疾患を総合的に診療しています。

乳癌は、日本女性の5大癌のひとつとして罹患率も上がっており、臨床の中で大変重要な疾患です。乳癌治療については手術、手術前後の化学療法、放射線治療を組み合わせた集学的治療が行われますが、近年は個々の癌の性質(遺伝子変異)に基づく個別化・多様化が進んでおり、高度な専門性と的確な診断技術が必要です。当科では個々の患者さんに最も適した治療をご提示し、根治性と整容性を兼ね備えた外科手術と的確な化学療法を行っています。

甲状腺診療では、甲状腺癌を含む甲状腺腫瘍・バセドウ病・甲状腺良性結節および副甲状腺腫瘍を扱っています。当科の最大の特徴は整容性と根治性を高度に両立した甲状腺・副甲状腺の内視鏡手術を標準術式として行っている点です。現在は甲状腺の進行癌にまで適応を拡大しており、甲状腺・副甲状腺の手術症例の85%以上を内視鏡手術で行っている全国屈指の施設です。そのため全国のご施設より患者様の紹介を頂いております。一方で、縦隔郭清、気管や血管などの合併切除が必要な進行癌につきましても積極的に拡大手術を行っています。また、手術不能の再発癌や悪性度が高い甲状腺未分化癌に対しても治療成績の改善を目指して、分子標的薬を中心とした集学的治療を積極的に行っています。

これからの癌治療では、遺伝子変異に基づいて最適な治療薬を選択する個別化医療がさらに進むと考えられますが、まだ外科治療も重要な役割を担っています。当科では個々の患者様の病気の状態を詳細に把握・評価し、遺伝子情報を加味した個々の最適な治療プランを組み立てて患者さんに提示致します。遺伝子に対する幅広い専門的知識および高度な手術手技を身に着けた外科医が、根治に向けた集学的治療を立案・実施しています。手術においても、良性疾患の手術から他臓器の合併切除を伴う拡大手術まで幅広く対応しており、大学病院としての社会的責務を果たしています。

また、女性医師の多い分野ですので、これまでの当科女性医師の経験を生かしながら、出産・育児など医師の希望に柔軟に対応したライフワークプランを立案します。これは男性医師についても全く同じです。

乳腺外科に興味のある先生、最先端の甲状腺内視鏡手術を身に着けて日本のエキスパートを目指したい先生、是非、私たちと一緒に社会貢献してみませんか? 入局のみならず留学も大歓迎ですので、お気軽にご連絡頂ければと思います。どうぞ宜しくお願いします。

教授 中条哲浩

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